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J-GLOBAL ID:202104000613028867  Research Project code:7700004967

打上げ用高性能小型ハイブリッドロケットエンジンの試作

打上げ用高性能小型ハイブリッドロケットエンジンの試作
Study period:2006 - 2006
Organization (1):
Principal investigator: ( , システムデザイン学部, 教授 )
Research overview:
本課題は、昨年度採択されたシーズ発掘試験研究を発展させ、さらに実用化に近づけるための研究である。固体燃料と液体酸素とを推進剤とするハイブリッドロケットは、性能・コスト・環境・安全の面で優れたロケットである。しかしこれまでは、燃料の燃焼速度が遅く、所定の理論性能が達成できなかったため実用化されていなかった。この点を改善するため申請者らは、酸素流れに旋回を与える方式を提案し、それが極めて有効であることを、気体酸素を用いた試験エンジンで実証した。一方このロケットを実用化するには、長時間燃焼が不可欠で、液体酸素を用いる必要がある。ところが液体酸素を燃焼室に直接噴出すると、旋回が減衰しその効果が弱まることが分かった。そこで液体酸素をロケットノズルの冷却を兼ねてノズル部で予め気化させ、気化した酸素を用いてエンジンを稼動させることにし、昨年度のシーズ発掘試験研究の採択を受けて、推力1000N 用液体酸素気化用再生冷却ノズルで気化させた酸素ガスによるハイブリッドロケットエンジンの燃焼実験に成功するとともに、新規に推力1500N 用液体酸素気化用再生冷却ノズルを製作した。本年度の課題では、?この1500Nノズルで気化させた酸素ガスを用いて既存の地上試験用厚肉1500N ハイブリッドロケットエンジンの燃焼試験を実施し、その結果を受けて?酸素旋回流型の打上げ用軽量1500Nハイブリッドロケットエンジンを試作する。このロケットエンジンが完成すれば、技術上の本質的問題点はなくなり、実際に打ち上げ可能な高性能無公害ハイブリッドロケットが製作可能となり、実用化に近づく。
Terms in the title (3):
Terms in the title
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Research program:
Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency

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