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J-GLOBAL ID:202104001493043090  Research Project code:12101928

血漿セレノプロテインPに対する抗体を用いた新規テーラーメイド2型糖尿病治療薬の研究開発

血漿セレノプロテインPに対する抗体を用いた新規テーラーメイド2型糖尿病治療薬の研究開発
Study period:2012 - 2013
Organization (1):
Research responsibility: ( , 生命医科学部, 准教授 )
Research overview:
セレノプロテインP(SeP)は、血漿中の重要な抗酸化蛋白質として活性酸素の消去に機能している。インスリンのシグナル伝達では、一時的に発生する活性酸素が必要である。最近、2型糖尿病患者で血漿SeP濃度の増加が見られた。SePが過剰だとインスリンシグナルに必須な活性酸素が消去され、インスリン抵抗性の悪化、糖尿病のリスクが高まる。故に、SePは糖尿病の治療標的である。本研究では、現有するSeP特異的抗体からSePの細胞表面への結合を阻害する抗体を同定する。更に、細胞・動物レベルでの検討から、結合阻害抗体によるインスリン抵抗性の改善効果を検証する。以上より、血漿SePを標的とした新しい2型糖尿病治療薬を開発することを目的として行った。 現在保有している全11種類のモノクローナル抗体を用い、SePと培養細胞との結合を阻害する抗体が存在するか検討した。培養細胞としては、骨格筋由来C2C12細胞およびTリンパ球由来Jurkat細胞を用いた。スクリーニングの結果、SePと細胞の結合を阻害する抗体を複数同定した。特に、糖尿病の標的となる筋肉細胞に対して特異的に強い阻害活性を示す抗体を同定した。この結果は、本抗体を用い、筋肉特異的にSePの活性を阻害できる可能性を示唆している。阻害活性を持つ2種類の抗体について、シークエンス解析を行い、その遺伝子配列を特定した。さらに、エピトープマッピングにより、阻害抗体の認識部位が明らかとなった。同部位は、糖尿病治療の分子標的となると考えられる。
Research program:
Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency

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