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J-GLOBAL ID:202104002264467753  Research Project code:14528455

汎アジア国際政策対話2014ー中央アジア・モンゴルとの科学技術連携ー

汎アジア国際政策対話2014ー中央アジア・モンゴルとの科学技術連携ー
Study period:2014 - 2014
Research overview:
武田計測先端知財団は、2009年にインドから中国までを含むアジアの科学技術コミュニティの連携をアジア研究圏構想として政策提言し、2010年より科学技術分野の域内連携についてアジア各国との国際会議を主催してきた。しかし、この4年間で日本を取り巻く国際環境が大きく変化し、従来の科学技術連携の枠組みを超えた取り組みが必要になってきた。中国は、経済の拡大と共に自らの主導による域内連携を追及するようになった。ASEAN諸国も着実に経済成長を続け、今や生産拠点だけではなく日本の製品・サービスのマーケットとしても成長している。一方、日本が主として資源確保と安全保障上の観点から援助を続けてきた中央アジアの国々やモンゴルも経済成長を続け、更なる成長を確保するため科学技術研究の重要性を認識するようになってきた。中央アジアは、ユーラシア大陸を東西に結ぶクロスロードに位置するという地政学的観点と、石油,天然ガス,ウラン,レアアース等の豊富な天然資源に恵まれているという資源の観点から、日本にとって極めて重要になりつつある。21世紀に入ってからこれらの国々の経済成長には驚くべきものがあり、例えばカザフスタンの一人当たりGDPは、過去10年間で8倍近く増大している。日本は、2004年以来、「中央アジア+日本」という枠組みで政府間対話を続けてきたが、科学技術面での国際協力はまだ端緒についたばかりである。カザフスタンやウズベキスタンは、豊富な天然資源を有効に活用するため科学技術研究・投資を必要としており、日本との科学技術連携を望んでいる。モンゴルも中央アジアから続く東西回廊に位置し、地政学的に極めて重要である。日本政府は、モンゴルの自由化以後は、主として民主化・市場経済化に対する経済協力を行ってきた。日本と中央アジア、モンゴルとの域内政策対話は、これまで実施されたことはない。民間主導によるトラック2対話では、議論が必ずしも政府の公式見解に縛られる必要がないことから、新しい枠組みでの議論を試験的に行うことに適している。国際政策対話2014では、まず、日本とカザフスタン、ウズベキスタン、モンゴルとの個別ワークショップを開催し、その後合同のワークショップを開催する。
Research program:
Parent Research Project: 科学技術外交の展開に資する国際政策対話の促進
Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency

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