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J-GLOBAL ID:202104002683254611  Research Project code:16769205

上水の安全性を確保するためのハイスル-プット性毒性評価システムの構築

上水の安全性を確保するためのハイスル-プット性毒性評価システムの構築
Study period:2016 - 2018
Organization (1):
Principal investigator: ( , 薬学部, 准教授 )
Research overview:
本研究は、中国と日本の主要都市における上水の品質を確保することを目的に、高感度でハイスループットな毒性評価システムの構築を目指す。主な研究内容は、内分泌かく乱作用をもつ化学物質の受容体蛋白質を用いたアフィニティーカラムの作製、未知化学物質の高感度分析を可能とする質量分析システムの開発、および生体における化学物質の影響を迅速かつ高感度で検討するためのイメージングシステムの構築である。これらの技術を統括し、最終的には中国と日本の大都市における上水のリスク評価を試みる。日本側の研究者は、核内受容体蛋白質を作製するための遺伝子コンストラクトの構築、蛋白質作製条件等の同定を行う。またin vivoで毒性評価を行うための遺伝子改変マウスの性状解析と、毒性評価に用いるプロトコールの策定を行う。さらに必要に応じて、新たな遺伝子改変マウスの作製も行う。中国側の研究者も日本側研究者が作成した遺伝子コンストラクトをもとに受容体蛋白質の作製を行い、その後アフィニティーカラムの作製を行う。また、未知化学物質を同定するための高感度質量分析システムの開発、さらには水生生物における毒性評価が可能な、遺伝子改変メダカの作製とこれを用いた毒性評価プロトコールの策定を行う。これらの手法については、OECDテストガイドラインへの収載を目指すとともに、これら一連の技術を組み合わせた完全な評価システムを構築する。最終的には構築した毒性評価システムを用いて、双方の国の大都市における上水の安全性評価を試みる。この共同研究は、日中のみならずアジア全体の大都市の上水の水質管理に貢献することが期待される。また既存のモニタリングシステムに加え、構築した毒性評価システムを用いることで、未知のリスクにも対応することが期待される。
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Research program:
Parent Research Project: Research and Development to Find Solutions to Environmental and Energy Issues in Urban Areas
Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency
Reports :

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