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J-GLOBAL ID:202104003650148383  Research Project code:08000055

高機能・低環境負荷を目指した過共晶Al-Si合金精密鍛造品の製造プロセス開発と商品化

高機能・低環境負荷を目指した過共晶Al-Si合金精密鍛造品の製造プロセス開発と商品化
Study period:2006 - 2008
Organization (1):
Research responsibility: ( , 工学(系)研究科(研究院), 教授 )
Research overview:
鋳造や鍛造などのものづくり業がグローバルな競争の中で国際的に優位性を保つには、一つに独自技術の選別実施が必要である。例えば、特徴ある製造技術、新しい生産・開発技術、効率的な管理技術、先進的な品質管理などである。そのためには、提案型企業への飛躍、すなわち、1)新技術開発、2)協業化、3)大胆な発想の転換に対応することが必要である。代表的なユーザーである自動車業界は、排出ガス規制強化に対応した低燃費エンジン開発を進めている。本開発では、ユーザー要求に応える競争力のあるエンジンピストンを提案するべく、鍛造用の高機能アルミニウム合金の設計と鋳造工法および精密鍛造工法の研究開発を産学連携のもとで実施し、開発ピストンの商品化と同時に開発企業の飛躍を図るものである。 具体的には、エンジンの出力効率と対環境性能を高めるために、エンジン部品の高性能化が必須である。一般に、鋳造品に比べ強度特性に優れる鍛造品であるが、コスト大であり、量産品への適用にいたっていない。自動車用エンジンピストンなどで要求される250°C域での強度と耐摩耗性の両方の特性を高めるためには、遷移金属を多量添加したAl-Si系過共晶合金の選択と難加工性の改善、部材の軽量・薄肉化のための高強度化、精密成形等の課題について、低コスト化を図りながら解決する必要がある。 これまでの科学技術振興調整費やJST公募型プログラム等の競争的資金を活用した研究成果等をもとに、断熱鋳型を用いた連続鋳造法による凝固組織の微細化、晶出物を破砕・分散して微細化・球状化する加工熱処理法、精密(流動制御・恒温)鍛造加工技術を組み合わせ、熱間押出し工程の省略と切削工程の簡略化による低コスト化と加工性を飛躍的に高めたAl-Si-遷移金属系過共晶合金鍛造製品の開発を行なう。
Research program:
Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency

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