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J-GLOBAL ID:202104003721447344  Research Project code:13407291

革新的なデング流行対策と治療法開発に資するデングウイルス準種と血管透過性因子の網羅的解析

革新的なデング流行対策と治療法開発に資するデングウイルス準種と血管透過性因子の網羅的解析
Study period:2013 - 2014
Organization (1):
Principal investigator: ( , 国際連携研究戦略本部, 教授 )
Research overview:
本研究では新規のデング流行対策と治療法開発に資するデータ・情報を得ることを目的として調査研究を行う。デングの流行地であるベトナムとフィリピンでデング患者から、臨床検体及び病態に関するデータを採集する。これまでのデングウイルス研究ではデング患者血清から培養細胞を用いて分離されたウイルス(選択圧のかかったウイルス)を中心に解析・研究がされており、宿主体内での真のデングウイルスの全体像は解明されていない。今回の研究ではデング患者の体内に存在するデングウイルス遺伝子をメガシーケンス法を用いて直接、網羅的に解析し、患者体内のデングウイルスをウイルス準種の集団として捉え、デングウイルス準種とデング患者の病態との関連性について解析することにより、デング重症化に関わるウイルス側の要因を解明する。また、長崎大学熱帯医学研究所のウイルス学分野では血管透過性を測定する実験法の開発を行っており、これを応用して重症型デング患者の血清又は腹水中の血管透過性因子を検出・同定することにより、デング重症化に関わる宿主側の要因を解明する。加えて、通常一般的検査を行った後に廃棄処分される、一般外来患者から採取された血液検体を収集し、デングウイルスに対するIgM抗体、IgG抗体、及び、中和抗体価の測定を行い、デング陰性患者(IgM抗体陰性)の検体について中和抗体価の増減と流行するデングウイルスの血清型との関連について解析し、流行予測への応用の可能性について検討する。本研究で得られるデングウイルス感染症に関するデータは治療薬やワクチン開発への応用、及び、今後のデング流行地域でのデングウイルス感染症対策に寄与することが期待される。
Research program:
Parent Research Project: 感染症
Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency
Research project status (1):
  • transferred Transferred to AMED in FY 2014.

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