Proj
J-GLOBAL ID:202104006427553208
Research Project code:08000061
次世代真珠養殖技術とスーパーアコヤ貝の開発・実用化
次世代真珠養殖技術とスーパーアコヤ貝の開発・実用化
Study period:2007 - 2009
Organization (1):
Research responsibility:
(
, 生物資源学研究科, 教授 )
Research overview:
伊勢志摩地域は、真珠養殖発祥の地として世界に冠たる真珠ブランドを構築し、現在でも真珠といえば、伊勢志摩というブランド力を有している。しかし、近年の真珠養殖業はアコヤガイの感染症の発症、後継者不足、養殖海域の環境悪化にともなう有害な赤潮発生によるアコヤガイの死亡率の増加、良品真珠の低下による経営の悪化などの厳しい状況にあった。三重県では独立行政法人科学技術振興機構(JST)の委託事業である三重県地域結集型共同研究事業(平成14年度~19年度)において「閉鎖性海域の環境創生プロジェクト」、すなわち英虞湾の環境の維持・修復に関する総合的な対策技術の開発に取り組んできた。英虞湾の特徴としては真珠養殖が上げらる。「閉鎖性海域の環境創生プロジェクト」では、真珠養殖がもたらす環境への影響に配慮し、死亡した貝の肉や糞、付着物に由来する環境への負荷を減らす対策に取り組み、感染症や高水温にも強いアコヤ貝高生残系統の作出技術を開発した。その成果をさらに発展させて、本プログラム「次世代養殖技術とスーパーアコヤ貝の開発・実用化」では環境適応力が強く、しかも真珠分泌能力の優れたアコヤガイの作出を目指すとともに、さらに高品質の花珠真珠を効率よく生産する技術開発を目標とした。これらの目標の実現により、良質真珠の安定生産が可能になり、真珠養殖業が活性化すれば、後継者不足は解消する。また感染症にも強く、死ににくいアコヤガイを作出することにより、海域環境への有機負荷も軽減することが可能となる。具体的には?閉殻力とミトコンドリア活性等を指標にした効率的選抜育種による真珠形成能力に優れた高生残(耐環境・耐病)スーパーアコヤ貝の作出、?生きたまま貝の閉殻力等を簡便に測定・評価して核入手術時の活性や真珠形成等の制御を行い、陸上真珠養殖技術開発と合わせ、花珠真珠の超高効率養殖技術を開発・実用化することを目指した。
Terms in the title (6):
Terms in the title
Keywords automatically extracted from the title.
,
,
,
,
,
Research program:
>
>
>
>
Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency
Return to Previous Page