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J-GLOBAL ID:202104006508168350  Research Project code:11101365

抗菌物質資源としてのネギ生ごみの利用

抗菌物質資源としてのネギ生ごみの利用
Study period:2011 - 2012
Organization (1):
Research responsibility: ( , 農学部, 教授 )
Research overview:
ネギ生ゴミ(根)中に含まれる抗菌物質の実用化(園芸資材および農薬)を念頭におき、当該抗菌物質の効果的な抽出・回収方法、当該抗菌物質を投与した植物の反応、および実際の圃場での防除効果について検討し、以下の成果を得た。 1)従来の抽出法に比べて、簡便かつ低コストで、従来法に匹敵する収量および抗菌スペクトルを有する抗菌物質(ネギ根サポニン)を得ることが可能な簡易抽出法を開発した(目的達成度:100%)。 2)ネギ根サポニンは、高濃度(1000ppm)でも植物の生育に悪影響がないことを明らかにした。しかしながら当初期待した根サポニンの植物生育促進効果については明確な結果を得ることができなかった(目的達成度:70%)。 3)秋冬季のトマトハウス栽培で問題となっている、うどんこ病、灰色かび病、すすかび病に対するネギ根サポニンの防除効果を検討した。その結果、ネギ根サポニンは、うどんこ病および灰色かび病に対して防除効果を示した。とくに、灰色かび病に対する防除効果が顕著であった(目的達成度:90%)。 本研究により、ネギ根に含まれる抗菌物質の実用化技術が大きく進展した。本研究の成果は、製品開発を目指している企業に技術移転される予定である。
Terms in the title (4):
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Research program:
Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency

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