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J-GLOBAL ID:202104008297817685
Research Project code:13410778
DDS型次世代中性子捕捉療法
DDS型次世代中性子捕捉療法
Study period:2013 - 2013
Organization (1):
Research responsibility:
(
, 資源化学研究所, 教授 )
Research overview:
BNCTは、低エネルギーである熱・熱外中性子がホウ素との核反応により生ずる強力な粒子線を用いるものであり、がん部位へホウ素デリバリーと中性子線のダブルターゲティングが可能であることから、低毒性のホウ素化合物を用いるため化学療法のような重篤な副作用はなく、また放射線療法のような照射場内の正常組織へのダメージもきわめて低い治療法で治療後の患者への負担が極めて小さい特徴をもつ。 BNCTでは、如何にがん細胞のみ選択的にかつ効果的濃度でホウ素薬剤を送り込むかがその治療効果のカギとなる。現在治験に用いられているBPAは、個々の患者によって腫瘍選択性が異なるだけでなく、血中滞留性が低いため腫瘍からのクリアランスが非常に速く、薬剤投与を継続し血中ホウ素濃度を持続させながら中性子照射を行う必要がある。本研究では、BNCTのためのホウ素デリバリーシステムを開発するものであり、ホウ素薬剤の血中滞留性を高めるだけでなく、BPA非感受性がん患者に対するBNCT適応疾患拡大を実現するものである。本申請者は、リポソームの二分子膜を形成している生体リン脂質の構造に着目し、世界で初めてホウ素脂質の合成に成功し、ホウ素二分子膜からなるリポソームの開発に成功している(特許第4972352号)。一方で、本申請者は非常に安定かつ高濃度でリポソームにホウ素薬剤を内封できる技術を既に開発している(特願2011-128379)。その結果、調製可能リポソーム製剤はホウ素濃度10,000ppmまで飛躍的に高濃度化することに成功している。 本研究では、これまでに開発したホウ素脂質と内封ホウ素薬剤の2つの特許技術を集結し、ホウ素高集積化リポソーム製剤を開発する。具体的には、皮下腫瘍移植マウスを用いて、腫瘍内集積性および中性子照射による治癒効果を照射後2ヶ月間観察する。具体的目標として、照射2週間後の腫瘍の消失ならびに60日以上の延命効果を80%以上のマウスで達成する。本研究提案は、COIビジョン「少子高齢化先進国としての持続性確保:Smart Life Care、Ageless Society」の実現に大きく貢献するものである。
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Research program:
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Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency
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