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J-GLOBAL ID:202104008573952729  Research Project code:7700010340

ホモシステイン・システイン分解酵素活性を指標とした口腔感染症関連細菌迅速検出法

ホモシステイン・システイン分解酵素活性を指標とした口腔感染症関連細菌迅速検出法
Study period:2005 - 2005
Organization (1):
Principal investigator: ( , 大学院医歯薬学総合研究科 )
Research overview:
歯科領域では、歯周病、口臭、加えて、虫歯に伴う歯髄炎は、患者が病院を訪れる主要な理由で、その患者数は非常に多い。特に口臭で来院する患者は、可なり深刻な症状を訴え(自臭症)、その診断・治療への的確な対応は重要な課題である。米国では1990年代口臭治療が大ブームとなり、一次衰退したものの、近年第二次ブームが起きている。北米では、口臭は歯科受診理由の3番目である。これらの疾患に共通した病因は、口腔内細菌群であり、その簡便、安価な検出法は病気の診断・治療に必須であり、そのニーズは高い。実際に菌を分離・同定する細菌培養法は、部位により検体採取が容易でないこと、細菌の種類によっては検出率が必ずしも高くないこと、培養にある程度時間がかかることなどから限界がある。本法は、口腔感染症に係わる複数の細菌が有し、口臭の原因物質である硫化水素やメチルメルカプタンを産生する酵素(システイン分解酵素・ホモシステイン分解酵素)を定量的に、簡便に、安価に、測定出来ることである。このことにより、歯周病菌の有無、根管治療のための細菌の有無、加えて口臭の程度を定量的に測定出来ると思われる。この原理に基づき、口腔内細菌あるいは口臭の測定のため、安価で実用的なキットの開発を目標に研究を行う。
Research program:
Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency

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