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J-GLOBAL ID:202104010149773908
Research Project code:11104044
ストレス診断用簡易発光キットの試作
ストレス診断用簡易発光キットの試作
Study period:2011 - 2012
Organization (1):
Research responsibility:
(
, 環境管理技術研究部門, 研究員 )
Research overview:
生物発光を用いたホルモン診断技術が汎用技術として定着するには、使用者側に極めて簡便な診断手段に仕上げる研究が必須である。この実用化課題として、プロトコルの簡略化、試薬量や試料量の低減および低コスト化、バッファー条件の最適化が求められる。この課題解決のために、簡易ホルモン診断キットを設計・試作し、試作過程を通じて課題を解決し、新たな問題点を見つける研究を推進した。本研究でホルモン診断の新たな地平を開いた。当初目標していた発光プローブの検出感度を改善するために新規高輝度人工発光酵素(ALuc)を樹立した。本発光酵素類は従来の最高輝度酵素より50倍以上高期度であった。またホルモン診断デバイスに用いる最適な発光反応バッファー組成を見出した。 更に発光の特性に配慮しつつ安価で高感度・高サンプル処理能を持つ発光計測デバイス1号機と2号機を試作した。まず発光デバイス1号機(原型機)を考案し、テストから得た改善点を反映した2号機(改良機)の開発(写真参考)に成功した。この発光デバイスを用いて唾液中ストレスホルモンの高感度計測に成功した。この研究を通じて今までできなかった生物発光を用いたホルモン診断が小型デバイスで高感度測定できるようになった。当初の研究計画書で目標したとおりに行われ、予想以上の成果を得た。既に1件の論文が受理されており、2報の論文が投稿中であり、更に2報の論文投稿が今月中に予定されている。更に今月中に4件の特許出願を行う予定である。達成度の自己評価では100%を超えていると評価する。 今後の展開として、出願した特許に基づいて本発光診断技術の日本企業への技術移転を試みる。産総研・産学官と連携して既存発光測定装置メーカーに簡便に使えるホルモンデバイスである利点を紹介する。学会発表を行い本技術の普及に努める。
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Research program:
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Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency
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