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J-GLOBAL ID:202104011322941036
Research Project code:12102865
負荷の少ない癌治療法実現のための粒子分散型磁気ハイパーサーミアビーズの開発
負荷の少ない癌治療法実現のための粒子分散型磁気ハイパーサーミアビーズの開発
Study period:2012 - 2013
Organization (1):
Research responsibility:
(
, 機械工学科, 助教 )
Research overview:
がん治療中において、毎日に喜びや楽しみを感じ、生きる希望に満ちた生活をおくることができるよう、身体的、精神的に負荷の少ないがん治療法を実現する。 本課題では発熱によりがん細胞を選択的に死滅させる磁気ハイパーサーミア治療ための、体内埋め込み発熱ビーズを開発した。ビーズは直径0.8mm以下であり、磁性粒子分散コア球体を耐食性にすぐれた層でコーティングした。高周波磁場中に置かれたビーズのヒステリシス損による発熱で、患部組織を20分以内に43°Cに昇温できる磁気-発熱特性を付与した。 ビーズ作製、加熱・温度計測装置立ち上げ、模擬生体での発熱特性の検証を行った。熱によるタンパク質変性分析の結果から、ビーズはがん細胞を温熱により死滅させる発熱能力を有していることが証明された。本研究により、磁気ハイパーサーミア治療に利用可能な発熱ビーズを開発することに成功した。 今後の展開として、幅広い普及を実現する人体用治療システム開発を計画している。その要素技術として、小型電源、コイルの開発が必要である。患部を挟みこむように人体の腹側、背側の2か所にコイルを設置し、磁界を形成するサンドイッチ型のコイルの開発を行う。また、家庭用電源で運転でき、卓上サイズに収まる電源システムの開発を行う。現状のハイパーサーミア温熱治療システムは、億単位の資金が必要である。そのため現在では全国に80か所しか導入されていない。今後の開発によって、その費用を百分の一程度にし、広く普及を促す。そして、多くの患者に温熱治療の機会を提供することが目標である。
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Research program:
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Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency
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