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J-GLOBAL ID:202104011689124620  Research Project code:16813666

熊本地震による地下水汚染の実態把握に関する緊急環境調査

熊本地震による地下水汚染の実態把握に関する緊急環境調査
Study period:2016 - 2016
Organization (1):
Principal investigator: ( , 大学院先端科学研究部(理), 准教授 )
Research overview:
本研究は、熊本地域における地下水や地下に涵養する河川水を経時的に採取・分析して、地震による下水管の破損規模と地下水の汚染対策に資する情報発信を目指している。今年度は、研究代表者が地震前に行った調査と同地点で地下水試料を採集して、10種類の人工甘味料と難分解性医薬品のX線造影剤の濃度を測定する。大規模な下水管の破損が発生している場合、地下水中の甘味料濃度は地震前に比べて高くなり、その濃度差が大きい地点ほど破損規模が大きく早急な対策が必要と考えられる。過去の研究で、熊本市の年間総下水量の約2〜12%が地下水に漏出している可能性が指摘されており、今回の濃度値を元に同様の試算を試みる。また、米国の研究者の協力を得て下水中に高濃度で検出されながら日本での測定例が少ないプラスチック素材(約50種類)や糞便由来の栄養塩(窒素分)・ステロール類および亜鉛等の重金属類も分析し、下水による地下水汚染を多面的に解析する。 得られる知見の活用先は、熊本市上下水道局等の行政機関を想定している。熊本市は、平成24年度から市内全ての下水管内部を移動式小型カメラで確認する作業を行ってきたが、今回の地震で計画の大幅変更は避けられないであろう。カメラ調査は結果を得るまでに相当の時間を要するが、本研究の化学分析という手法は比較的簡易に下水管の破損箇所を推定可能で、今回のような緊急時において優位性を発揮できると考えている。
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Research program:
Parent Research Project: 熊本地震
Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency

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