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J-GLOBAL ID:202104014966906060  Research Project code:7700008114

人間工学を活用した頸肩腕障害予防のための農作業用鋏の開発

人間工学を活用した頸肩腕障害予防のための農作業用鋏の開発
Study period:2005 - 2005
Organization (1):
Principal investigator: ( )
Research overview:
農業従事者は,剪定や採果等の作業において,長時間にわたり鋏を用いた反復作業(例:みかんの採果作業で一時間当り3000回程度)を強いられている*1。そのため,農業者のほとんどが頸肩腕の痛みを訴えている。そこで,広島県立東部工業技術センターが保有する農作業評価,三次元設計,デザイン開発技術と,共同研究者である広島文教女子大学 宇土博教授が開発したDr.Gripボールペンにおける頸肩腕障害*2予防の技術シーズを活用し,農作業における頸肩腕障害の予防,低負荷・作業性の向上を目的としたシリコングリップを有する鋏の有用性を検証する。この結果は,市場導入を見据えた次期技術移転プロジェクトへ発展させる。 *1:1000回以上の手首の動き(例:握り動作による手首の正中神経を圧迫する反復作業)は,障害の発症要因としてリスクが高いと報告されている。Wick,J., et. al., Int. Society for Occupational Ergonomics and Safty, 991-996.(1996),宇土博編著,福祉工学入門,6章3節p6.(2003) *2:頸肩腕障害とは:腕や指を繰り返し使うことや,腕や首を一定に保つ姿勢が求められる作業従事者に発生する職業病。症状としては、はじめは肩こりや腕のだるさがあるが、病気が進むにしたがい,こりやだるさがいつも続くようになり、痛み、しびれ、手が動かないというような症状に至る。
Research program:
Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency

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