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J-GLOBAL ID:202104016296514002  Research Project code:12102875

ヘテロな系への応用できるAFM-EM相関顕微鏡法の開発

ヘテロな系への応用できるAFM-EM相関顕微鏡法の開発
Study period:2012 - 2013
Organization (1):
Research responsibility: ( , 物質工学科, 講師 )
Research overview:
生命のように、多種類の分子が含まれるヘテロな系で、ある特定の分子の動態を高い空間分解能、かつ高時間分解能で解析できる技術が求められている。これを可能にする手段として、AFM-EM相関顕微鏡法の開発を提案する。この方法は、分子の挙動を鮮やかに映像化する分子間力顕微鏡の強みと、分子の識別を得意とする電子顕微鏡の特徴を組み合わせたもので、生体分子の機能をナノメートル・ミリ秒の精度で解析を可能にできると期待される。まず我々は、本プログラムの支援を受けて購入した真空蒸着装置(サンユー電子)を用いて、特定のパターンで金蒸着したカバーグラスを作成することに成功した。このカバーガラスの金蒸着パターンは、走査型電子顕微鏡、および透過型電子顕微鏡で識別することができ、このため、光学顕微鏡から2種類の電子顕微鏡へのシームレスな観察が可能になった。カバーガラスの蒸着パターンは、高速原子間力顕微鏡に付属の対物レンズを介して観察することもでき、AFMでカバーグラスのどの位置をカンチレバーで走査しているのか把握することも可能になった。実際、このカバーガラス上にアクチン線維と呼ばれるタンパク質が重合して形成したできた線維状構造体がガラス表面に付着していることを確認した。現在は、このカバーグラスを電子顕微鏡観察のための処理を行なっており、近日に結果が得られる予定である。
Terms in the title (4):
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Research program:
Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency

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