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J-GLOBAL ID:202104017801361026
Research Project code:12101831
蛍光材を不要とする酸化スズ白色発光ダイオードの開発
蛍光材を不要とする酸化スズ白色発光ダイオードの開発
Study period:2012 - 2013
Organization (1):
Research responsibility:
(
, 大学院自然科学研究科, 教授 )
Research overview:
現行の白色発光ダイオードは、窒化インジウムガリウムを発光層とした青色発光ダイオードと、青の補色である黄色蛍光体の組合せによるものであるが、インジウムの枯渇が懸念され、代替材料の開発が急務とされている。我々は、酸化スズの熱処理後における光学特性を研究する過程で、無添加酸化スズ自体から白色の発光が現れることを見い出した。本研究では、酸化スズをベースとした、蛍光材を不要とする白色発光ダイオードの開発を最終目的としている。なお、過去に半導体母材から白色光を得た報告は無く、これが実現すれば画期的な成果と成り得る。 本研究期間で得られた成果としては、真空蒸着で形成した酸化スズ薄膜の熱処理温度が高いほど、同薄膜からの発光強度は大きく、その発光メカニズムとして酸素欠損が有力であるという知見を得たことである。また、ミスト化学気相成長法で形成した場合、真空蒸着の場合よりも結晶粒径が大きくなり、発光強度も向上している。この理由としては粒界におけるキャリア再結合の抑制のためと考えられる。これらの結果をベースとして、今後、白色発光ダイオードを実現する予定である。
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Research program:
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Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency
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