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J-GLOBAL ID:202104019447651049  Research Project code:11104578

プラスチックス表面に機能性酸化物セラミック薄膜を作製するための革新的技術の開発

プラスチックス表面に機能性酸化物セラミック薄膜を作製するための革新的技術の開発
Study period:2011 - 2012
Organization (1):
Research responsibility: ( , 化学生命工学部, 教授 )
Research overview:
本研究開発の当初の目標は、耐熱性基材の表面にゾル-ゲル法により作製されるセラミック薄膜を、接着剤を使用してプラスチックス基材表面に転写する独自の技術において、1接着剤の粘弾性特性と、転写時のセラミック膜の亀裂発生の関係を明らかにし、亀裂発生を確実に抑制する設計指針を構築すること、2単分子膜を接着剤とすることにより、膜の機械的耐久性を基材のプラスチックスの硬さ程度まで上げることの2点にあった。しかしながら、セラミック薄膜側からの急速な加熱によってプラスチックス基材表面を溶融し、溶融層を接着層とし、接着剤を介することなく、セラミック薄膜をプラスチック基材表面に直接転写する技術を開発した。この技術によって、セラミック薄膜をのせたプラスチックス基材の鉛筆硬度を、プラスチック基材そのものの鉛筆硬度と同程度まで高めることに成功した。さらに、この方法によって、パターニングされたセラミック薄膜をプラスチック基材表面に形成することができた。また、極性基をもたないプラスチック基材とセラミック薄膜の密着性は低いが、基材の表面を酸化すれば密着性が高くなることも見出した。
Research program:
Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency

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