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J-GLOBAL ID:202104019574972210
Research Project code:7700006636
医療用に特化した高強度・高延性ハイブリッド・チタン極細線材の開発
医療用に特化した高強度・高延性ハイブリッド・チタン極細線材の開発
Study period:2006 - 2006
Organization (1):
Principal investigator:
(
, 理工学部, 教授 )
Research overview:
近年、低侵襲医療の発展に伴い、カテーテル線材の細線化や腹腔鏡手術器具などのマイクロ化が進んでいるが、このようなサイズダウンに見合った高強度・高延性を有する部材の実用化は進んでいない。特に、様々な医療処置で使用されるカテーテルや血管拡張のためのステントなど線材の極細線化は従来材料では強度上限界があり、しかも、生体適合性を考慮した場合、安全上代替となる既存の高強度材料を選ぶことができない。したがって、医療用として実績ある従来材料をいかに高強度化し使用できるようにするかが、極めて重要な課題となっている。本研究課題は、上記のような背景のもとに、本研究者が提案した新たな粉末の超強加工・成形技術を用いて、医療用材料として定着しているチタン、ステンレス鋼を飛躍的に高強度・高延性化し、医療用に特化した極細線材として実用化するための開発研究を目的とする。本研究で用いる技術は、本研究者が開発した粉末材料をボールミルで超強加工後、焼結と成形を同時に行う熱間焼結(Hot Roll Sintering:HRS)法である。この方法を適用したチタンHRS材では、引張強度、延性ともに約2倍となり、強度と延性が同時に、しかも飛躍的に向上するという、通常のプロセスでは考えられない高機能化が達成できることを実証した(H17年度、日本金属学会講演大会、粉体粉末冶金協会講演大会等で発表)。これは材料の微視的構造をナノ結晶とメゾ結晶からなるハイブリッド構造化することにより実現された。本研究では、チタンなど従来材料に医療用極細線として実用化できるような特性を付与するための、ハイブリッド構造の高機能化設計指針を提案し、また極細線に加工し機械的諸特性を明らかにしたい。
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Research program:
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Organization with control over the research:
Japan Science and Technology Agency
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