抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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高知県のハウスメロンでは,そのほとんどが地床で年間2~3作を栽培するため,えそ斑点病,黒点根腐病,ネコブセンチュウなどの難防除病害虫による連作障害の発生が問題となっている。更に,処理が簡便で防除効果の高い臭化メチルの製造が2005年から原則禁止されたことから,土壌病害虫の発生圃場の拡大が危倶されている。一方,防根透水シートあるいは遮根シートを用いた根域制限栽培は,根域内の土壌消毒効果が高いことから,連作障害の回避手段として各種作物で行われている。また,土壌水分制御が容易で,水分ストレスを与えやすいため,トマトやメロンでは果実の品質向上に有効であることが明らかにされている。これらのことから県内の一部のメロン産地では,本栽培法の導入が進められ,高品質生産によって市場および消費者からの評価が高まり,有利販売につながっている。管理機タイプの防根透水シート埋設機を農業機械メーカーと共同開発し,その特性およびハウスメロン栽培への適応性について検討した。その結果,1)開発した防根透水シート埋設機は,根域制限栽培床を作成するための全6工程のうち,作溝,溝整形,シート配置,シート固定の4工程を1工程で行える,2)本開発機は幅と深さを自由に調整できる溝整形部により,慣行培地(平均幅50cm×深さ20cm)から少量培地(平均幅40cm×深さ15cm)までの形状に対応でき,作業速度は,慣行培地で分速3.0m,少量培地で分速3.6mである,3)10a規模の延べ作業時間の試算では,従来の方法で48時間を要するのに比べて,開発機を用いると慣行培地で約13.5時間,少量培地で約9時間となり,大幅な省力化を図ることができる,4)この開発機は土壌水分率約18~21%において崩れの少ない溝整形ができる,5)本開発機は冬作,春作,夏作の各作型における高品質ハウスメロン生産に適応できる,ことを明らかになった。