抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文では,高圧の自家用電気工作物の点検などにおいて,絶縁電線やモールド変圧器など50Hzの交流課電導体を包むシールドのない絶縁体に触れた場合の電撃感知について実験評価する。この場合,絶縁体にピンホールなどの欠陥が無く,その表面が乾燥していると何らの電撃も生じないと考えられるが,絶縁体の表面が湿っていると電撃を生じる。この現象は,課電導体からの静電誘導により絶縁体表面の湿潤被膜が導体として作用して混潤被膜に静電誘導電圧が誘起され,同被膜に触れると静電誘導電流が流入して電撃を受けるものである。今回,その電撃感知の支配要因(課電電圧,放電電流波高値,放電電荷量など)を実験により明らかにすることを目的とした。その結果を示す。 1)絶縁体表面が親水性のある状態で湿潤していると,その湿潤被膜が静電誘導上は導体として作用し,同絶縁体表面に触れると電撃を受ける場合がある。 2)触れる指先が乾燥している場合には,絶縁体表面の静電誘導電圧が実効値で500V前後以上となると電撃を感知する。この場合の感知開始点は,放電電流波高値に支配され,60mA前後が目安となる。 3)指先の導通を良くするため10円銅貨を摘んで絶縁体表面に触れる場合には,同表面の静電誘導電圧が実効値で1000V前後以上となると電撃を感知する。この場合の感知開始点も,放電電流波高値に支配され,その値は1500mA前後となる。 4)従ってシールドのない電気設備の絶縁体に触れる場合,高圧(交流の600V超過)になると静電誘導による電撃を感知する場合があると考えて良い。