抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では東日本大地震時に派遣された国連災害評価調整チーム(UNDAC)の活動を報告すると共に,今後我が国が国際災害支援時に考慮すべき諸点について考察した。UNDACは,災害発生時に被災地でのニーズアセスメントや国際支援チームの調整を通じて被災国政府を支援するシステムである。今回は7名のメンバーが派遣され,災害状況報告のドラフトを作成し,被災状況と政府の対応および国際支援チームの活動状況を世界に発信する事が主要目的となった。被災地域が広範囲にわたったため現地活動調整センター(OSOCC)を東京に設置し,国際捜索救助チームに必要な情報を提供して支援した。今回の国際捜索救援チームの活動に関して,被災後短時間に救出活動を完了する必要性の観点から,津波災害の特異性及び日本政府の情報発信の遅れ等に問題を残した。今後の日本からの派遣と受入に際しては,これらの要素を十分に考慮すべきであると考えられる。