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J-GLOBAL ID:201102269278787540   整理番号:11A1482284

神経筋疾患を誘発するかびStenocarpella maydis(Berk.)Sacc.の培養物から単離した神経毒であるディプロニン

Diplonine, a Neurotoxin Isolated from Cultures of the Fungus Stenocarpella maydis (Berk.) Sacc. that Induces Diplodiosis
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資料名:
巻: 59  号: 16  ページ: 9039-9044  発行年: 2011年08月24日 
JST資料番号: C0251A  ISSN: 0021-8561  CODEN: JAFCAU  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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これまでDiplodia maydisとして知られていたトウモロコシ穂軸かびであるStenocarpella maydisが感染したトウモロコシをウシやヒツジが摂取すると,神経かび中毒症を引き起こすことをモルモットを使って明らかにし,また,単離しその構造を明らかにした。神経かび中毒症は南アフリカでの発生がほとんどである。このかび中毒症は,組織病理学的に仔獣の脳白質にスポンジ状の病変があることで確認できるが,成獣の顕微鏡的病変は観察されない。神経毒の単離は,培養したS.maydisよりメタノールで抽出し,濃縮の後,クロマトグラフィーにより精製した。ディプロニンと名付けた精製物は,白い非結晶体であり,分子構造はC6H11NO3であった。ディプロニンはβシクロプロピルアミノ酸を置換する特徴があり,シクロプロピル置換アミノ酸は作物や微生物に普通に見られ,種々の生理作用がある。ディプロニンの構造と相対配置は,(S)-2-アミノ-2-〔(1R,2S)-ヒドロキシ-2-メチルシコロプロピル〕酢酸または(S)-2-アミノ-2-〔(1S,2R)-ディアステレオマー〕であった。神経筋疾患は母獣よりも胎仔に毒性が高いという事実は,S.maydisが全世界のトウモロコシ栽培地で発生することから,ヒトの立場からも大きな問題である。かび毒は熱不安定性があると知られているが,ヒトに対する神経筋疾患の可能性についての研究がないことは今後の課題である。
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分類 (1件):
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微生物起原の毒性 
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