抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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化粧品メーカー・コーセーは,コスト構造最適化と経営効率向上を目的に,自社物流センターと業務を全面的に日立物流・日立物流コラボネクストに移管した。見本的な3PL委託計画であり,2年で6か所の流通センターを4センターに集約した。体制を整備した上で3PL委託を実施し,需給と在庫の管理と,総在庫制で在庫削減を行った。センター移管は,作成された要件定義書に基づき,倉庫管理システム(WMS)更新もスムーズであり,準備が整った段階で実施した稼働判定会議(模擬ピッキング作業)が有効であった。マザーセンターの引っ越しには苦心し,10t車760運行でようやく終了した。移管された関東物流センターの新システムと現場作業では,ロット管理やダブルチェックが実現されている。ただし,日立物流コラボネクストが資生堂の物流業務で実現していた「PPM単位の正確性」は,まだ過渡期である。3PL委託の成果として,以前は約7割であった固定費が25%,変動費が75%となり,数10億円のコストダウンも見込まれる。今後は,資生堂との共同配送など,共同化効果を追求する。