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J-GLOBAL ID:201202250591344858   整理番号:12A1001136

ヒト肝細胞L02における1,3-ブタジエンの3つの主要代謝物によるDNA損傷の誘導

DNA damage induced by three major metabolites of 1,3-butadiene in human hepatocyte L02 cells
著者 (6件):
資料名:
巻: 747  号:ページ: 240-245  発行年: 2012年09月18日 
JST資料番号: C0520A  ISSN: 0027-5107  CODEN: MRFMEC  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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1,3-ブタジエン(BD)は発がん性の空気汚染物質である。その生物活性化は4つの主な代謝物,即ち3,4-エポキシ-1-ブテン(EB),3,4-エポキシ-1,2-ブタンジオール(EBD),1,2,3,4-ジエポキシブタン(DEB),と3-ブテン-1,2-ジオール(BDD),を生成する。研究はその強い変異原性/発がん性からほとんどDEBに焦点が当てられて来た。一方,EB,EBDとBDDの遺伝毒性の研究は限られていた。特に,エンドポイントとして鎖切断に用いるEBDとBDDの遺伝毒性は研究されていない。本研究でBD毒性のより完璧な理解を得るために著者らはコメット試験を用いてヒト肝細胞L02細胞におけるEB,EBDとBDDにより誘導されるDNA損傷を検討した。その目的はそれらの相対的な潜在力,DNA損傷の型,および鎖切断を形成するための可能な経路を決定することである。アルカリコメット試験(pH>13)を用いて,EBとEBDが50μMから1000μMまでに類似の濃度依存性でDNA移動の増加を引起すことが分った。しかしながら,BDDは1000μMでのみ統計的に有意な増加を誘発し,その増加自体は非常にわずかであった。EBDはより低い濃度(<200μM)でEBと同じくらい強力で,高濃度ではEBよりわずかに低かった。この結果,これら代謝物はEB>=EBD≫BDDの強さの順で細胞における鎖切断を引起すことが出来ると指摘した。3化合物はすべてプレ溶解細胞でDNA移動の統計的に有意な増加を引き起こすことが出来ず,著者らの実験条件の下で化学的経路を通して鎖切断を引起すことが出来ないと示唆した。pH11.9とpH9でのコメット試験を用いて,EBとEBDは一本鎖切断(SSB)とアルカリ不安定部位を作り出したが,BDDはSSBのみを生成した。著者らの知る限り,これは細胞におけるEBD-およびBDD-誘導鎖切断を研究した初めての報告である。その結果から,EBDがBD毒性において重要な役割を果たしうることを推測した。Copyright 2012 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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