抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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一般の会社でトヨタの創意工夫提案制度を導入しても失敗に終わることが多い。その理由は,トヨタの創意工夫提案制度は,トヨタ生産方式の一部であり,それも最終段階に位置するものである。従ってトヨタ生産方式を導入していない会社が,この提案制度を採用してもこれによる効果を期待することは難しいと考える。本稿ではこの点を明確にし,一般の会社がスムーズに導入できるようにしたい。トヨタの工場見学をして,トヨタ生産方式=生産体制と認識されがちであるが,トヨタ生産方式の真髄は実は評価体制・問題解決体制にあると言っても過言ではない。トヨタでは会社が認識している現状での最高のレベルを常に現場に提示している。現場はそのレベルから実態が少しでも悪化したら,それを「問題点」と認識し,最高レベルまで戻す活動を行なう。そして最高レベルまで戻したら,さらにそこから新たな問題点を見つけ出しそれに対策を打っていく。これらの行為はすべて創意工夫提案用紙に記入して上司に報告する。この現状での最高レベルを常に現場に提示する行為が評価体制であり,「標準作業票」「生産管理板」「変動費予算管理」の3つがある。標準作業票は,ベストの作業内容をまとめて常に現場に掲示しておくものである。改善しようとする場合には,まず現場作業者の動きがこの標準作業と一致しているか確認し,もし違いを発見したらそれが問題点となる。そしてその問題点を問題解決手法で解き明かし,解決したあかつきには標準作業票を書き換える。最後にその改善行為を創意工夫提案書に書いて上司に報告する。そしてその改訂された標準作業票を元にさらに問題点を見つけ出して改善していく。生産管理板は,1時間単位で予定数を入れておき,実績数を1時間経過したごとに記入していく。トラブルが発生した場合は,その内容も記入しておく。管理者は常に現場を巡回し,この生産管理板を覗き込み,問題発生の有無やその対策状況をチェックする。変動費予算管理は,生産に使用する物品の消費量の変動を,経理部が算出し現場へ配賦される。現場管理者はこの改善額がどのような改善から生まれたのか,その内容を特定し原価会議で部長等の上位者に報告しなければならない。