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J-GLOBAL ID：201502207626369557   整理番号：15A0906043

代謝調節:ニコチンアミド-N-メチルトランスフェラーゼはSirt1タンパク質の安定化を介して肝臓での栄養代謝を調節する

Nicotinamide N-methyltransferase regulates hepatic nutrient metabolism through Sirt1 protein stabilization

著者 (11件)： HONG Shangyu (Beth Israel Deaconess Medical Center, Massachusetts, USA) ,  WEI Xiaojing (Beth Israel Deaconess Medical Center, Massachusetts, USA) ,  TZAMELI Iphigenia (Beth Israel Deaconess Medical Center, Massachusetts, USA) ,  PRASAD Deepthi (Beth Israel Deaconess Medical Center, Massachusetts, USA) ,  MARATOS-FLIER Eleftheria (Beth Israel Deaconess Medical Center, Massachusetts, USA) ,  PISSIOS Pavlos (Beth Israel Deaconess Medical Center, Massachusetts, USA) ,  MORENO-NAVARRETE Jose M ,  FERNANDEZ-REAL Jose Manuel ,  KIKUKAWA Yusuke (Takeda Pharmaceuticals, Ltd., Osaka, JPN) ,  LEE Yoonjin (Dana-Farber Cancer Inst., Massachusetts, USA) ,  ASARA John M (Beth Israel Deaconess Medical Center, Massachusetts, USA)
資料名： Nature Medicine  (Nature Medicine)
巻： 21  号： 8  ページ： 887-894  発行年： 2015年08月 
JST資料番号： W0636A  ISSN： 1078-8956  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ニコチンアミド-N-メチルトランスフェラーゼ(Nnmt)は,ビタミンB3の一種であるニコチンアミドをメチル化してN¹-メチルニコチンアミド(MNAM)とする。Nnmtが脂肪細胞の代謝調節因子であることはすでに明らかになっているが,Nnmtの発現が最も強い肝臓でのその役割は明らかになっていない。マウスおよびヒトでは,Nnmtの肝臓での発現は全体的には高いものの,発現には大きなばらつきが見られ,またそれが複数の代謝パラメーターと相関していることが分かった。さらに,in vivoで肝臓のNnmt発現を抑制するとグルコース代謝およびコレステロール代謝が変化し,肝臓におけるNnmtの代謝への影響はその産物であるMNAMによって仲介されることが見いだされた。高脂肪食にMNAMを追加して与えると,マウスの血清および肝臓のコレステロールレベルと肝臓のトリグリセリドレベルが低下した。作用機序としては,Nnmtの発現増大もしくはMNAM量の増大によってサーチュイン1タンパク質が安定化され,これが代謝的に有益な影響に必要であると分かった。まとめるとこの結果は,ビタミンB3が関わる新規な調節経路を明らかにしており,これは代謝疾患治療に新しい道を開く可能性がある。Copyright Nature Publishing Group 2015

シソーラス用語： *メチルトランスフェラーゼ ,  *ヒストンデアセチラーゼ ,  *タンパク質 ,  *肝臓 ,  脂肪細胞 ,  糖質代謝 ,  脂質代謝 ,  マウス ,  ヒト ,  *代謝調節
準シソーラス用語： *SIRT1蛋白質 ,  グルコース代謝 ,  コレステロール代謝 ,  *ニコチンアミドN-メチルトランスフェラーゼ

分類 (2件)： 代謝異常・栄養性疾患一般  (GD05010J) ,  動物の代謝と栄養一般  (EJ02031R)

タイトルに関連する用語 (10件)： 代謝調節 ,  ニコチンアミド ,  N-メチルトランスフェラーゼ ,  SIRT1 ,  タンパク質 ,  安定化 ,  肝臓 ,  栄養 ,  代謝 ,  調節