抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
標題の成否を,想定したある事故事例によって論じた。飲酒運転でハンドル操作を誤り,自車を道路左側の建物に衝突させた後,信号に従わず交差点に入り,交差点角のブロック塀に衝突して右折,さらに対向車線に飛び出して対向車と衝突し,その運転者に傷害を負わせた。当該運転手も負傷したが事故のことは覚えていない(事故直後の検査で,呼気1リットル中1.0mgのアルコールを検出)という事例を対象とした。そして,過去の判例を示しながら,危険運転致死傷罪の成立に対し,1)体内のアルコール保有量,2)事故前の運転状況,3)事故の態様,の観点から分析した。1)については,判例からアルコールの影響で正常な運転が困難な状態と判断されるだろうとした。2)についても同様とした。3)でも,対向車線に飛び出したことから正常な運転が困難な状態と判断されると述べた。