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J-GLOBAL ID:201602227655731181   整理番号:16A0427407

がん:RORγはアンドロゲン受容体の発現を促進し,去勢抵抗性前立腺がんの治療標的となる

ROR-γ drives androgen receptor expression and represents a therapeutic target in castration-resistant prostate cancer
著者 (19件):
資料名:
巻: 22  号:ページ: 488-496  発行年: 2016年05月 
JST資料番号: W0636A  ISSN: 1078-8956  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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アンドロゲン受容体(AR)は,ヒト去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)では過剰に発現し,過活性化している。しかし,CRPCでのAR過剰発現の決定因子についてはよく分かっていない。本論文では,転移性CRPCではRORγ(retinoic acid receptor-related orphan receptorγ)が過剰発現し,増幅されていること,また腫瘍ではRORγがAR発現を促進していることを示す。RORγはNCOA(nuclear receptor coactivator:別名SRC)1および3をAR-RORE(ROR response element)に動員し,AR遺伝子の転写を活性化する。RORγのアンタゴニストは,前立腺がん(PCa)細胞株や腫瘍組織でARおよびそのバリアントであるAR-V7の両方の発現を抑制する。RORγアンタゴニストはまた,ARの結合,H3K27acの存在量およびAR標的遺伝子のネットワークの発現をゲノム全体にわたって顕著に低下させる。さらに,RORγアンタゴニストはARを発現する複数の異種移植PCaモデルでの腫瘍増殖を抑えたが,ARが発現していないモデルではこのような影響は見られなかった。またマウスでは,RORγアンタゴニストが,明らかな毒性を生じることなく,CRPC腫瘍を効果的にエンザルタミド感受性にした。まとめると今回の結果は,CRPCではRORγがARの上流で作用することで重要な役割を果たしていて,進行PCaでの有望な治療標的となることを示している。Copyright Nature Publishing Group 2016
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分類 (2件):
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泌尿生殖器の腫よう  ,  腫ようの化学・生化学・病理学 
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