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J-GLOBAL ID:201602289425786498   整理番号:16A1095036

香港における幼稚園の屋内及び屋外空気中のPM2.5,消炎剤,カルボニル類及び黒色炭素の測定と健康リスクの評価

Measurement and health risk assessment of PM2.5, flame retardants, carbonyls and black carbon in indoor and outdoor air in kindergartens in Hong Kong
著者 (4件):
資料名:
巻: 96  ページ: 65-74  発行年: 2016年11月 
JST資料番号: A0646B  ISSN: 0160-4120  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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屋内空気汚染は幼児の健康と密接な関係がある。香港の5か所の幼稚園で,屋内のPM2.5及びダストを通して伝播するポリ臭化ジフェニルエーテル類(PBDEs)とデクロランプラス(DP)を,カルボニル化合物及び黒色炭素と併せて分析した。その結果,5か所の幼稚園でのPM2.5の中央値濃度(屋内が13~29μg/m3,屋外が95~88μg/m3)の60%が,世界保健機関が設定した指針値(25μg/m3)より高いことが分かった。4か所の幼稚園では,屋内のPM2.5質量濃度が屋外のPM2.5濃度と相関があった。PBDEs(PM2.5中で0.10~0.64ng/m3,ダスト中で30~200ng/g)及びDP(PM2.5中で0.05~0.1ng/m3,ダスト中で1.3~8.7ng/g)は,全てのPM2.5及びダスト試料から検出された。本研究では,空気中の消炎剤の濃度はダストの濃度とは相関がなかった。BCの中央値濃度は880~6700ng/m3の範囲で7倍以上の変動を示し,調理が屋内及び屋外双方でのBC濃度を上昇させる原因であると考えられる。カルボニル化合物16種類の総濃度は,屋内では47~93μg/m3,屋外では19~43μg/m3であり,ホルムアルデヒドが最も多量の気中カルボニルであった。3か所の幼稚園では屋内カルボニル類の濃度と屋外カルボニル類とに相関があった。健康リスクの評価は,PBDEsとDPによる非発癌リスクのハザード指数(HIs)が全て0.08以下であるが,カルボニル化合物の非発癌HIsが屋内では0.77~1.85,屋外では0.50~0.97であることを示していた。PM2.5の吸入によるPBDEsとDPの摂取量が全摂取量の78~92%を占めていた。ホルムアルデヒドの発癌のハザード比(HQs)は屋内では4.5E-05~2.1E-04,屋外では1.9E-05~6.2E-05であった。 総じて,香港の5幼稚園における屋内空気汚染は幼児に悪影響を表す可能性がある。しかし,園によって差異のある汚染レベルを示していたので,人工的手段で屋内空気が改善されると考えられる。本データは屋内環境のための実行可能な管理プロトコルを作成するために役立つと考える。Copyright 2017 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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人間に対する影響  ,  大気汚染一般  ,  空気調和一般 
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