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J-GLOBAL ID:201602289615633159   整理番号:16A0941141

ビスフェノールA曝露はエストロゲン受容体介在性のインテグリンβ1/MMP-9経路を介してNCM460細胞の遊走を促進する

Bisphenol a exposure promotes the migration of NCM460 cells via estrogen receptor-mediated integrin β1/MMP-9 pathway
著者 (5件):
資料名:
巻: 31  号:ページ: 799-807  発行年: 2016年07月 
JST資料番号: E0287C  ISSN: 1520-4081  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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ビスフェノールA(BPA)はポリカーボネートプラスチック製造のモノマーであって工業的ケミカルとして広く用いられているとともに,環境内分泌攪乱物質(EED)である。BPAは主に経口摂取により人体に侵入し多くの組織での腫瘍形成に関与していることが報告されている。しかしBPA摂取と大腸癌などの胃腸系の癌との関係にはあまり関心が払われていない。正常大腸上皮細胞(NCM460細胞)の遊走に及ぼすBPAの影響を調べ,さらにその作用機序を解明するために本研究を行った。得られたデータから1×10-8MのBPA(環境濃度相当)がNCM460細胞の遊走を顕著に促進することを示した。面白いことにBPA処理によりインテグリンβ1の発現上昇が誘導されるとともに,インテグリンβ1の機能をブロックすることでBPAの遊走促進作用が消失することを示した。さらに得られた結果から,遊走の促進に関与しているのはエストロゲン受容体βでありエストロゲン受容体αではないことを示した。それに加え,BPAへの細胞曝露は良く知られた細胞遊走の因子であるMMP-9の発現と活性を増進した。以上まとめると,これらの結果は環境濃度のBPAへの曝露はエストロゲン受容体β介在性のインテグリンβ1/MMP-9経路を通じて細胞遊走を促進することを示しており,それは大腸のBPAへの曝露が潜在的な発癌リスクであることを示唆するものである。Copyright 2017 Wiley Publishing Japan K.K. All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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発癌機序・因子  ,  消化器の疾患  ,  細胞生理一般  ,  動物に対する影響 
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