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J-GLOBAL ID：201702215421229370   整理番号：17A0718992

マルテンサイト系ステンレス鋼油田管材の酸性環境における耐食性

Passivity of Martensite-Based Stainless Steel Oil Country Tubular Goods in Sour Environment

著者 (5件)： KAWANO Takashi (JFE Steel Corp., Kawasaki, JPN) ,  EGUCHI Kenichiro (JFE Steel Corp., Chita, JPN) ,  ISHIGURO Yasuhide (JFE Steel Corp., Chita, JPN) ,  KIMURA Mitsuo (JFE Steel Corp., Kawasaki, JPN) ,  KIMURA Mitsuo (Univ. of Tokyo, Tokyo, JPN)
資料名： Corrosion (Houston, Tex.)  (Corrosion (Houston, Tex.))
巻： 72  号： 12  ページ： 1556-1564  発行年： 2016年12月 
JST資料番号： B0320A  ISSN： 0010-9312  CODEN： CORRAK  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 硫化物応力亀裂(SSC)は,カソード亀裂機構である水素脆化の一形態であるため,周囲温度または,わずかに低い温度での割れに対して最も敏感で,ガスおよび石油産業におけるステンレス鋼油田管ス材料では特に重要である。しかしながら,それぞれのパラメータによる適用限界を決定する方法は,未だ十分に理解されているとは言い難い。そこで本研究では,電気化学的手法などによって,H₂S環境下での15Crと17Crマルテンサイト系ステンレス鋼油田管材の不働態膜の耐食性と安定性を評価した。またTEMを用いて不働態膜の直接観察と解析を実施した。その結果,1)15Crの脱不働態化pHは約3.2~3.5であり,17Crの脱不動態化pHは10%H₂S環境で約3.0であった。脱不働態化は,SSCの適用限界を決定する支配的要因の1つであることを示唆した。2)環境中のH₂Sに由来する硫黄が不働態膜に浸透しており,これは,硫黄の浸透が不働態膜の劣化に関係することを示唆した。などの知見を得た。

シソーラス用語： 不動態化 ,  硫化物 ,  *応力腐食割れ ,  *ステンレス鋼 ,  脆化 ,  *油田 ,  *配管材料 ,  カソード ,  亀裂 ,  電気化学的挙動 ,  モルフォロジー ,  表面構造 ,  電位 ,  pH【水素イオン指数】 ,  陽分極 ,  硫黄 ,  腐食電位 ,  電流電圧特性 ,  *耐食性 ,  深さプロフィル ,  X線光電子分光法 ,  透過型電子顕微鏡
準シソーラス用語： マルテンサイト系ステンレス鋼 ,  水素脆化 ,  脱不働態化 ,  断面解析 ,  表面形態 ,  *硫化物応力腐食割れ

分類 (1件)： 防食  (WB03040M)

タイトルに関連する用語 (6件)： マルテンサイト系ステンレス鋼 ,  油田 ,  管材 ,  酸性 ,  環境 ,  耐食性