ゲノムワイドなmiRNAと標的mRNAのスクリーニングは膀胱癌におけるPI3Kおよびインテグリンβ1シグナル伝達経路によるPTENに対するmiR-130b-3pの負の調節効果を明らかにする

LV Mengxin; ZHONG Zhenyu; CHI Hong; HUANG Mengge; JIANG Rong; CHEN Junxia

文献

J-GLOBAL ID：201702219505012771 整理番号：17A0287844

ゲノムワイドなmiRNAと標的mRNAのスクリーニングは膀胱癌におけるPI3Kおよびインテグリンβ1シグナル伝達経路によるPTENに対するmiR-130b-3pの負の調節効果を明らかにする

Genome-Wide Screen of miRNAs and Targeting mRNAs Reveals the Negatively Regulatory Effect of miR-130b-3p on PTEN by PI3K and Integrin β1 Signaling Pathways in Bladder Carcinoma

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資料名：
巻： 18 号： 1 ページ： WEB ONLY 発行年： 2017年01月
JST資料番号： U7038A ISSN： 1422-0067 CODEN： IJMCFK 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：スイス (CHE) 言語：英語 (EN)

miRNAは,腫瘍の有望なマーカーとして浮上している。しかし,膀胱癌(BC)における特定のmiRNAの根底にある機構は,ほとんど知られていない。ここでは,グレード2(G2)T2の患者由来の膀胱癌および甲状腺癌組織の4対のマイクロアレイアッセイによって包括的なmiRNA/mRNA発現プロファイルを実施した。合計99個のmiRNAおよび4416個のmRNAが,対照と比較してBC組織において有意に差次的に発現することが発見された。5つのmicroRNAと2つのmRNAが,G1-G3/T1-T4を含む30対のサンプルにおいてqRT-PCRによって検証された。その後,著者らは5つのmiRNA-標的mRNAを有するネットワークを構築した。遺伝子オントロジー(GO)および遺伝子および「Kyoto Encyclopedia of Genes and Genomes」(KEGG)濃縮分析を利用して機能および関連する経路を認識した。さらに,著者らはさらに,miR-130b-3pが膀胱癌組織において有意に上方制御され,「phosphatase and tensin homolog」(PTEN)の発現と負の相関があることを見出した。次に,著者らは,miR-130b-3pがバイオインフォマティクスおよび二重ルシフェラーゼレポーターアッセイによりPTENを標的とすることを実証した。最後に,miR-130b-3pはPTENの発現を下方制御することができ,膀胱癌細胞において,PI3Kおよびインテグリンβ1シグナル伝達経路の活性化を介して,増殖や,移動や,浸潤および細胞骨格の再構成を促進することが示された。逆に,miR-130b-3p阻害剤はアポトーシスを誘導した。まとめると,本研究では,初めて,BCにおけるゲノムワイドスクリーンのmicroRNA/mRNA発現の共同分析によって,miR-130b-3pを調べた。著者らの発見は,miR-130b-3p/PTEN/インテグリンβ1軸がBCの進行および発達において重要な役割を果たす可能性があり,miR-130b-3pがBC患者にとって価値ある臨床マーカーおよび治療標的であり得ることを示唆する。(翻訳著者抄録)

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腫ようの化学・生化学・病理学 , 遺伝子発現

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