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J-GLOBAL ID:201702223765367044   整理番号:17A0495179

不可逆反応と変形作用の間の相互作用:ロディンジャイト-蛇紋岩系における水圧破砕の場合

Interplay of irreversible reactions and deformation: a case of hydrofracturing in the rodingite-serpentinite system
著者 (4件):
資料名:
巻:号: Jan  ページ: 4:1 (WEB ONLY)  発行年: 2017年01月 
JST資料番号: U0650A  ISSN: 2197-4284  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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ロディンジャイトと蛇紋岩の間の反応帯における広域変成作用時の不可逆反応と変形作用の相互作用について検討した。ロディンジャイトは蛇紋岩中に普通に認められる優白質岩で,Caに富む流体の交代作用の産物とされている。ロディンジャイトは,緑色片岩から緑簾石角閃岩相条件下の白亜紀付加コンプレックスの一つである九州西部,野母変成岩の蛇紋岩中に普遍的に産する。本稿では,ロディンジャイト試料及びその原岩と考えられる試料(単斜輝石斑れい岩)の鉱物組成に基づくロディンジャイト化反応について検討するため,特異値分解(SVD)法を用いた。得られた反応は,ロディンジャイトは相当量のCaOとH2Oが原岩に加わり,一方SiO2,AF(Al2O3+Fe2O3),FM(FeO+MgO)等のその他の成分は変化しなかったことによって形成されたことを示している。野母ロディンジャイトは蛇紋岩間の反応帯に伴っている。ロディンジャイト,蛇紋岩及びそれらの間の反応帯中の透輝石と緑泥石の組成変化についての注意深い研究から,反応帯中での透輝石の非平衡結晶作用が明らかになった。透輝石は反応帯を横切る方向では鋸歯状の組成変化を示し,粒子内では非平衡的(Feに富む部分とFeに乏しい部分からなる複合的粒子)であった。これらの特徴は,透輝石が不可逆反応による変成作用と比較してより短期間に晶出したことを明瞭に示している。もう一つの顕著な特徴は,幾つかの反応帯にペロブスカイトが産することで,一方チタン石はロディンジャイト中に普遍的である;このことは,反応帯がSiO2に乏しいことを示す。透角閃石脈は反応帯から蛇紋岩へと発達している;これは反応帯の形成に伴う水圧破砕の好例である。CaOを消費しH2Oを放出した反応帯の形成に寄与したと考えられる,SVD法で得られた全ての反応は,反応の進行時に流体圧が急速に上昇することによって水圧破砕が引き起こされたことを強く示唆している。反応帯中ではかなりの量のSiO2が消費されたが,これはペロブスカイトが存在すること,及びAF成分とFM成分が維持されていることと調和的である。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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岩石成因論 
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