抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
線虫害の過去30年の変遷を第1期(1979~88年),第2期(1989~1998年),第3期(1999~2011年)のそれぞれの時期に実施された線虫防除に関するアンケート調査の結果を基に解析する。第1期のアンケートは西日本(中国・四国・九州・沖縄の18県)を対象に実施され,第2,3期は全国を対象に実施された。はじめに,この間の農業生産の動向を農業センサスの調査結果から見てみる。販売農家数は331万戸(85年)から2010年には163万戸に半減,農業産出額は11.6兆円(85年)から2010年には8.1兆円に減少した。米と野菜の産出額は2005年を境に逆転している。線虫の加害対象である野菜類とイモ類の産出額では茎葉菜類の産出額が増加,果菜類,根菜類,イモ類は横這いといえる。線虫被害のある作物として,トマト,キュウリ,メロン,カンショ,ニンジン,ダイコン,イチゴ,キクについて,アンケート調査結果から被害程度,防除の重要性の変化を西日本,全国,近畿以東別に集計した結果を図示し,解説する。