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J-GLOBAL ID:201702229605580136   整理番号:17A0499250

シロイヌナズナから単離された超錯体における集光性錯体IIから光化学系Iへのエネルギー移動の動力学および不均質性

Kinetics and heterogeneity of energy transfer from light harvesting complex II to photosystem I in the supercomplex isolated from Arabidopsis
著者 (4件):
資料名:
巻: 19  号: 13  ページ: 9210-9222  発行年: 2017年 
JST資料番号: A0271C  ISSN: 1463-9076  CODEN: PPCPFQ  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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状態遷移は,相対的吸収断面積を制御することによって,光化学系II(PSII)と光化学系I(PSI-LHCI)との間の励起の釣合いを維持する現象である。PSIIを優先的に励起する光条件下では,三量体LHCIIアンテナがPSIIからPSI-LHCIへ移動し,PSI-LHCI-LHCII超錯体を形成する。本研究では,シロイヌナズナから単離されたPSI-LHCIおよびPSI-LHCI-LHCII超錯体の励起状態の動力学について,ピコ秒時間分解蛍光分光法を用いて調べた。励起状態減衰について,(1)離散的指数関数の集計,または(2)寿命の連続分布のいずれかを基本とする2つの手法を用いて解析した。その結果,LHCIIからPSIアンテナバルクへのエネルギー移動は,35~65ns-1間隔の平均巨視的移動速度で起こることが示された。但し,データについて最も満足できる説明ができるのは,約15および約60ns-1の移動時間を特徴とする2種のPSI-LHCI-LHCII超錯体を含む不均一集団を考えた場合であり,これはPSIに結びついているLHCIIの強さと配向の違いによると考えられる。これらの値はいずれも,LHCIの低エネルギースペクトル形からPSIアンテナバルクへの平均エネルギー移動速度(15~40ns-1)について推定されたものと同じオーダーの大きさであるが,PSIアンテナバルクから反応中心へのエネルギー移動(>150ns-1)よりも遅く,LHCIIからのエネルギー移動については速度的ボトルネックが比較的小さいことを意味している。それにもかかわらず,励起状態拡散によって負わされる速度的限界は,超錯体の光化学量子効率にはほとんど影響せず,PSI-LHCIの場合には約98%に止まった。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST
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分類 (4件):
分類
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光合成  ,  光化学一般  ,  反応速度論・触媒一般  ,  分子化合物 

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