文献

J-GLOBAL ID：201702234696667349   整理番号：17A0742622

オートファジー調節におけるDUSP1(二重特異性蛋白質ホスファターゼ1)の役割

Role for DUSP1 (dual-specificity protein phosphatase 1) in the regulation of autophagy

著者 (6件)： WANG Juan (Wayne State Univ. School of Medicine, MI, USA) ,  ZHOU Jun-Ying (Wayne State Univ. School of Medicine, MI, USA) ,  KHO Dhonghyo (Wayne State Univ. School of Medicine, MI, USA) ,  REINERS John J., Jr. (Wayne State Univ. School of Medicine, MI, USA) ,  REINERS John J., Jr. (Wayne State Univ., MI, USA) ,  WU Gen Sheng (Wayne State Univ. School of Medicine, MI, USA)
資料名： Autophagy  (Autophagy)
巻： 12  号： 10  ページ： 1791-1803  発行年： 2016年10月 
JST資料番号： W2341A  ISSN： 1554-8627  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： MAPKのオートファジー調節におけるす役割に関する知見は多いが,MAPKの内在性阻害因子,二重特異性蛋白質ホスファターゼの役割についての知見は少ない。特に腫瘍細胞増殖とオートファジー/DUSP1との関係を明らかにするため,ヒト卵巣癌細胞株CAOV3のDUSP1をRNAiノックダウンした。DUSP1欠失はCAOV3細胞の基底オートファジーとラパマイシン誘導オートファジー双方を増強した。またDUSP1ノックアウトマウス由来MEF細胞も同様のオートファジー特性を示した。反対にDUSP1を過剰発現するとオートファジーはMAPK阻害剤によって効果的に抑制された。シスプラチン耐性CAOV3細胞ではDUSP1発現が増加しており,ラパマイシン耐性を示した。またDUSP1のノックダウンは薬物耐性CAOV3細胞のラパマイシン感受性を増強した。DUSP1は腫瘍細胞オートファジー増強と薬物耐性に寄与し,その阻害はラパマイシン感受性を亢進し,腫瘍治療標的としての有効性を示唆した。

シソーラス用語： *オートファジー ,  線維芽細胞 ,  培養細胞 ,  腫瘍細胞 ,  *セリン/トレオニン特異的タンパク質ホスファターゼ ,  *タンパク質チロシンホスファターゼ ,  *腫瘍マーカー ,  シスプラチン ,  *薬物耐性 ,  MAPキナーゼ ,  in vitro実験 ,  酵素調節 ,  卵巣腫瘍 ,  エーテル ,  大環状化合物 ,  ラクタム ,  ラクトン ,  酵素阻害剤 ,  ヘミアセタール ,  脂環式アルコール ,  第二アルコール ,  ヒドロキシケトン
準シソーラス用語： MEF細胞 ,  CAOV3細胞 ,  *DUSP1 ,  *二重特異性ホスファターゼ1

分類 (2件)： 細胞生理一般  (EF02010S) ,  腫ようの化学・生化学・病理学  (GE02030N)

物質索引 (1件)： ラパマイシン

タイトルに関連する用語 (5件)： オートファジー ,  調節 ,  特異性 ,  蛋白質ホスファターゼ1 ,  役割