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J-GLOBAL ID:201702240575869281   整理番号:17A0695791

マルチセンサ衛星観測による長江デルタにおける暖かい雲に対するエアロゾル効果の解析

Analysis of aerosol effects on warm clouds over the Yangtze River Delta from multi-sensor satellite observations
著者 (18件):
資料名:
巻: 17  号:ページ: 5623-5641 (WEB ONLY)  発行年: 2017年05月 
JST資料番号: U7039A  ISSN: 1680-7316  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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長江デルタ(YRD,中国東部)における低く暖かい雲に対するエアロゾル効果を,MODIS,CALIOP,CloudSat観測値を利用して研究した。エアロゾルと雲層の垂直位置を考慮して,同時に観測されたエアロゾルと雲データを利用して,雲特性とエアロゾル粒子量間の関係を研究した(プロキシとしてAOD(エアロゾル光学的深さ)を用いた)。雲特性とAODの変動に関するエアロゾルタイプの影響を研究した。ERA-Interim再解析データを利用して,気象条件がこれらの関係にどのような影響を与えるかについて研究した。雲特性とAOD間の関係はエアロゾル量に依存し,AODの高低により挙動が異なる(AOD<0.35とAOD>0.35)。これは雲粒有効半径(CDR)と雲フラクション(CF)に適用され,雲光学的厚さ(COT)と雲上端圧(CTP)には適用されない。COTはAODが増加すると減少することが見られ,それは放射効果とエアロゾル吸収に起因するアーチファクトによるものであろう。CTPはAODの増加に伴い増加し,このことはエアロゾルが常に垂直方向拡大をするわけではないことを示す。COT-CDRとCWP(雲液水経路)-CDR関係が独立ではなく,エアロゾル負荷により影響を受ける。汚染ダストとスモークエアロゾルのケースの分割は,エアロゾル-雲相互作用(ACI)がダストとの雲混合よりもスモークエアロゾルとの雲混合の方が大ききことを示し,それはダストより雲の方が高い吸収効率をもつためである。雲特性のAODによる変化を相対湿度や境界層熱力学,動的条件に対して解析すると,高相対湿度は,垂直と水平レベルにかかわらず,より大きな雲粒形成と雲形成の増加をもたらす。安定大気条件は水平方向の雲カバーを促進する。不安定大気条件は厚く高い雲を形成する。空気パーセルの動的な上昇運動は,厚く高い雲の形成を容易にする。本研究は,YRD上空での雲特性に対するエアロゾル効果の理解をもたらす。エアロゾル粒子量(またはAOD)に加えて,雲特性とAOD間の観測された関係を理解するためには,エアロゾルタイプと環境条件を考慮することが必要である。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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粒状物調査測定  ,  雲と降水の微物理 

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