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J-GLOBAL ID:201702243374892070   整理番号:17A0522342

複数回のセンシングサイクルでの稼働が可能なユニークなシステイン選択的水溶性蛍光プローブによる多細胞性生物種の生体システイン検出

A unique cysteine selective water soluble fluorescent probe operable in multiple sensing cycles for the detection of biogenic cysteine in multicellular living species
著者 (7件):
資料名:
巻: 41  号:ページ: 1488-1498  発行年: 2017年 
JST資料番号: H0785A  ISSN: 1144-0546  CODEN: NJCHE5  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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Schiff塩基リガンド(L1)は,水性媒体中で大きな蛍光強度を示すが,これは,基底状態分子内プロトン移動(GSIPT)反応に関係している。このリガンドを錯体形成プロセスに用いて,「ターンオフ」モードでは,高い安定性で非蛍光となるCu(II)/L1(1)を調製した。Cu(II)/L1が3:2で存在する化学量論的錯体(1)は,固体の状態で単離されるが,本物質はシステイン(Cys)誘導「ターンオン」蛍光応答を示し,ユニークな時間依存的強度バリエーションを有することを見出した。他のバイオチオール類とは異なり,部分的に非プロトン化した-SH部分がCysには存在するが,この部分の高感受性により,錯体1のCu(II)センターと,生理学的な約7.4のpHにおいてイオン性相互作用に関与する。続いて,Cu(I)へと還元され,さらに脱金属が起こるが,その結果として,蛍光強度の大きな増加が見られる。この現象は,蛍光性L1がフリーとなることによるが,この状態は,約4~13分の間持続する。その理由として,Cu(I)イオンが予想外に安定であることが挙げられる。Cysが消費されると,水溶液のCu(I)イオンは急速に酸化されて,既存のフリーL1との錯体形成に関与することになる。結果として生じた錯体は,再び感受性を有して,上述のCys誘発脱錯体に関わり,さらに,少なくとも4回の異なる外部Cys添加に対する複合体形成を,4連続の周期的経路において起こすことが確認された。この複数回のCysセンシング挙動を利用することで,多細胞性線虫Caenorhabditis elegansにおける,Cysの存在を認識することができた。Copyright 2017 Royal Society of Chemistry All Rights reserved. Translated from English into Japanese by JST
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分類 (6件):
分類
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有機化合物・錯体の蛍光・りん光(分子)  ,  アミノ酸  ,  第11族,第12族元素の錯体  ,  細胞学一般  ,  細胞生理一般  ,  生物科学研究法一般 
物質索引 (1件):
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