抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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電磁場を増強するために回折格子を使用することは,多くの物理学的情報と様々な応用が期待されるので,何十年にも亘って精力的に研究されている。電磁場の増強は,一般的に回折した平面波と格子モードとの間の共鳴結合に起因する。金属格子は,金属と誘電体界面における表面モードを支持することができ,これらの格子の近くの電磁場増強は,表面増強ラマン散乱につながる可能性がある。誘電体格子導波路構造における導波モード共鳴は,局所的に増強された電磁場,迅速なスペクトル変動,またはサブ波長物体のアレイによる効率的な光学的反射を可能にする。これらの共鳴は,典型的にはエバネセント回折次数が回折格子内に閉じ込められたモードに共鳴的に結合される波長で起こり,従って,対応する回折波の強度は,格子から伝搬するにつれて指数関数的に減少する。本稿では,フォトニック結晶板におけるFabry-Perot共鳴とRayleigh異常の組み合わせによって得られる大きな電磁場増強に関する明確な物理的解釈について報告する。物理的解釈を巧く適用することによって,与えられた値に近い共鳴波長を持つフォトニック結晶板を巧く設計するために使用できる有効な媒体技術を開発した。数値シミュレーションの結果は,珪質のセル壁に見られるような低い屈折率コントラストを有するフォトニック結晶板が入射光の強度を4桁も増強することを示している。