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J-GLOBAL ID:201702270553449869   整理番号:17A0185636

華北平原の田園観測点(Wangdu)におけるラジカル化学 OH,HO2,RO2ラジカルの観測とモデル計算

Radical chemistry at a rural site (Wangdu) in the North China Plain: observation and model calculations of OH, HO2 and RO2 radicals
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巻: 17  号:ページ: 663-690 (WEB ONLY)  発行年: 2017年01月 
JST資料番号: U7039A  ISSN: 1680-7316  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: ドイツ (DEU)  言語: 英語 (EN)
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2014年の夏季に,華北平原に位置するWangduにおいて,包括的なフィールド実験を実施した。1カ月間,OH,HO2,RO2の連続測定を実施した。レーザ誘起蛍光分析(LIF)によるラジカルの測定は,OH,HO2,RO2それぞれの日最大濃度,(5~15)×106cm-3,(3~14)×108cm-3,(3~15)×108cm-3を示した。測定されたOH反応性(OH寿命の逆数)は10~20s-1であった。化学ボックスモデル(RACM-2,Leuvenイソプレン機構(LIM)を含む)を用いて,観測されたラジカル濃度を解釈した。中国における以前のフィールド実験と同様に,モデル化と測定されたOH濃度は1ppbvより高い混合比での一酸化窒素と良く一致する,しかし,300pptvよりも低い混合比での一酸化窒素に対して系統的な不一致が午後の時間帯に観測される(このケースでは,モデル/測定比が1.4~2である)。もしも一酸化窒素混合比が100pptvでの追加のOH再循環等量を仮定するならば,モデルは,高揮発性有機化合物(VOC)濃度と低窒素酸化物濃度条件に対して,観測されたOH,HO2,RO2濃度を再生する能力がある。HO2に対して,昼間と夜間においてモデルと観測濃度間に良い一致が見られた。RO2に対して,一酸化窒素濃度が0.3ppbv以下で,午後の遅い時間においてモデルと観測濃度間に良い一致が見られた。3~5倍でのRO2の大きなモデルによる過小予測が,一酸化窒素濃度が1ppbvよりも高い朝に見られ,これは2ppbv・h-1の未知RO2の起源を示す。結果として,モデルは光化学による純オゾン生成を20ppbv・day-1だけ過小予測しており,それはHO2とRO2測定値より導かれる日積算オゾン生成(110ppbv)のかなりの部分である。ClNO2の光分解による追加のRO2生成と未知の反応性はそれぞれ,不一致の10%と20%に相当する。本研究において見られる高窒素酸化物濃度における光化学的オゾン生成の過小予測は,都市環境における他のフィールド研究からの結果と一致しており,それは高窒素酸化物濃度条件に対するプロキシ・ラジカル化学のより進んだ理解の必要性を強調する。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
気圏環境汚染  ,  光化学反応,ラジカル反応 

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