抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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断面寸法が120mm角以上の島根県産スギ心持ち正角の曲げ性能を把握するために,150mm角45体と210mm角42体を供試して実大曲げ試験を行った。そして,これらの曲げ性能を既報の120mm角45体の実大曲げ試験結果と比較し,スギ心持ち正角の曲げ性能に及ぼす断面寸法の影響を検討した。120mm角,150mm角,210mm角の曲げ性能を比較した結果,動的ヤング係数と曲げヤング係数に著しい差異は認められなかった。しかし,曲げ強さと5%下限値は断面寸法が大きくなるに従って低下する傾向が認められた。210mm角の曲げ破壊の特徴として,荷重点間において材縁部に大きな単独節があるものや材縁節を含む集中節があったこと等が挙げられ,寸法効果による影響が考えられた。丸太の動的ヤング係数と心持ち正角の曲げ強さは比例関係が認められたことから,丸太の動的ヤング係数による区分,目視による材面の欠点調査等が必要で,重要になると考えられる。(著者抄録)