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J-GLOBAL ID:201702288933048779   整理番号:17A0040048

高解像度低温-EMを通じて明らかにされた真核生物シャペロニンTRiC(CCT)のよろよろしたATP結合機構

Staggered ATP binding mechanism of eukaryotic chaperonin TRiC (CCT) revealed through high-resolution cryo-EM
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巻: 23  号: 12  ページ: 1083-1091  発行年: 2016年12月 
JST資料番号: W0637A  ISSN: 1545-9993  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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高解像度低温電子顕微鏡(EM)を用いて,ATP結合状態のSaccharomyces cerevisiaeのシャペロニンであるTRiC(CCT)の構造を調べた。また,eGFPタグで蛍光標識したTRiCサブユニットを用いることで,開いた状態のTRiCにおけるサブユニットの位置も決定した。これらの解析によって,TRiCサブユニットの配置を決定することができ,それらがZ状の構造を決定していることが分かった。ATPの結合はTRiCのサブユニットの1つであるCCT2側のコンフォメーション変化を引き起こすことが分かった。TRiCの8つのサブユニットのうちCCT4,5,1,2および7の5つは,残りの3つのサブユニットであるCCT3,6,および8に比べて,ATPに対する強い親和性を示した。この性質の違いによってヌクレオチドが部分的に結合した状態(NPP状態)が存在することも分かり,それらに関しても低温EMによって構造解析することができた。ルシフェリン-ルシフェラーゼ反応に基づくNPP状態におけるヌクレオチド型の分析から,NPP状態においてADPが優勢なヌクレオチド型であることが分かった。これらADPは過剰なAMP-PNP存在下でもCCT6側に結合し続けていた。TRiCはATP結合性のCCT2を中心とする5つのサブユニットから構成される部分,およびヌクレオチドポケットを持ちADPを結合するCCT6を中心とする3つのサブユニットから構成される部分からなり,ATPの結合はこれら部位内および部位間の相互作用に影響を及ぼすというモデルを提示した。
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