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下水資源からのエネルギー創出など、下水道は時代の求めに応じてその機能を進化・拡張させてきた。維持管理の場面においても、IoTやAI、ロボットなど最先端のテクノロジーを積極的に投入している。
下水道は、来たるべき明日をより安全で豊かなものにするための技術を追求する施設であるという認識が、これからのスタンダードになるのかもしれない。そこで6月号では、産、官、学が取り組む多種多様な下水道研究と、有識者による持続可能な下水道技術の研究・開発へ向けた珠玉のヒントを紹介する。
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地球温暖化を研究する各国の研究者で組織する「気候変動に関する政府間パネル」は、2023年版の評価報告書において、地球の平均気温がこの数十年で1.5℃上昇し、2040年以降は気候ハザード(危機)の不可避な増加が起こり、生態系や人間にさまざまなリスクをもたらす可能性が非常に高いなどと報告している。 地球温暖化に伴う気候変動から人と都市を守るための対策は、国と自治体が一体となって取り組んできた。しかし、浸水対策一つをとっても、年々激甚化する豪雨に対応するためには、未知の被害をも視野に入れ、想定時間降雨量の見直しや、施設のさらなる耐水性向上の推進が求められてくる。7月号では、気候危機時代の浸水対策について、国の施策と、自治体や団体、研究者による想定外に動じない対策、そこに貢献しうる下水道技術を紹介する。 |
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