体系的課題番号 |
JPMJER9003 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJER9003 |
研究代表者 |
鳥居 邦夫 味の素(株), 中央研究所, 主席研究員
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研究期間 (年度) |
1990 – 1995
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概要 | 生命現象の中の脳による生体恒常性維持機構について、液性、神経性両面より明らかにすべく、無麻酔無拘束条件下で研究を実施しました。研究では、生体が欲求する栄養素を量的質的に評価するエペラント行動観察装置を開発し、脳内の欠乏栄養素認知部位の測定にあたってはin vivo用のMRI装置を立ち上げました。これらの機器を駆使して、特定栄養素欠乏動物や代謝性疾患モデル動物が特定栄養素を選択摂取し生体恒常性を維持することを観察し、欠乏栄養素の脳内での認知部位を世界で初めてMR画像として捉えました。また、栄養素欠乏に対して適応する際に脳に可塑的変化が生じること、適応に神経栄養因子であるアクチビンが深く関与していることを明らかにしました。 これらの結果は代謝性疾患での栄養療法により生体恒常性のリハビリテーションの可能性を示していると考えます。
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