発蛍光プローブのデザイン・合成による蛋白質機能の細胞内局在履歴の「記憶型」イメージング
体系的課題番号 |
JPMJSC1602 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJSC1602 |
研究代表者 |
菊地 和也 大阪大学, 工学研究科, 教授
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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概要 | 本研究は、細胞内蛋白質活性を追跡できる分子プローブを合成することで、蛋白質局在の履歴をイメージングで可視化することを目指す。本研究は、分子ツールをデザイン・合成・生物応用することで、細胞内の蛋白質局在の履歴を可視化して示す。具体的には、日本側は細胞膜に局在した証拠を記録するプローブ合成を行い、フランス側は蛋白質の足跡を残す沈殿型プローブの合成を行う。これまでに、日本のグループは二型糖尿病の病因の一つであるグルコーストランスポーター4(GLUT4)の糖鎖が、細胞膜への局在時間を決めていることを示し、化学プローブをデザイン・合成・応用することで初めて蛋白質のクオリティーチェックが細胞膜で行われることを明らかにした。さらに本手法を一般化するための両国チームによる共同研究を通して、従来の手法では解析できなかった細胞刺激に応答した蛋白質移動の可視化と機能評価が期待される。
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研究領域 | 分子技術 |