概要 | 本研究はイネの根から分泌される脱窒抑制物質1,9-デカンジオールを介した根圏土壌微生物叢におけるメカニズム解明を通じて、窒素肥料の効率的な利用技術の開発を目指す。 具体的には日本側はメタゲノミクス解析と遺伝子機能欠損実験を用いて1,9-デカンジオールの分泌の遺伝制御の解明および水田土壌の微生物叢解析により、脱窒抑制に必要な条件を明らかにする。中国側はイネの根から分泌される脱窒を制御する物質の新規同定と1,9-デカンジオールとの役割の違いを明らかにする。得られた知見を元に、水田農業における土壌中窒素の利用効率を高め、過剰窒素肥料の使用抑制の技術開発を目指す。将来的には、それを通じた資源やエネルギーの効率的利用に貢献することが期待される。
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