概要 | リチウム-空気電池を代表とする金属-空気二次電池は次世代の高エネルギー密度の蓄電素子として期待されている。しかし、空気極触媒層に用いる炭素材料が充放電時における劣化の原因の1つとなっている。本研究では、サイクル特性に優れた金属-空気二次電池の開発に向けて、炭素を含まない空気極触媒層を開発することを目的とする。さまざまな遷移金属の酸化物、炭化物、窒化物などを合成し、その触媒活性を評価する。計算科学的なアプローチも取り入れ、酸素還元反応あるいは酸素発生反応の根本的な反応機構を明らかにする。日欧の研究チームが相互補完的に取り組むことにより、サイクル特性・エネルギー密度に優れた蓄電池の開発につながることが期待できる。
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