牛ルーメン液を用いたリグノセルロース分解促進材の開発とメタン発酵高効率化
体系的課題番号 |
JPMJTR20U4 |
DOI |
https://doi.org/10.52926/JPMJTR20U4 |
研究責任者 |
多田 千佳 東北大学, 農学研究科, 准教授
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研究期間 (年度) |
2020 – 2022
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概要 | 本研究は、牛の胃液(ルーメン液)からバイオマス分解促進材を開発するものである。ルーメン液は食肉処理場の汚水処理に大きな負荷を与える廃棄物であるが、我々は、このルーメン液は古紙や植物茎葉などのリグノセルロースの分解促進に有効で、メタン発酵の高効率化が可能なことを明らかにし、日・米・欧において特許化した。実用化のための課題は、ルーメン液の微生物機能の保持または促進、および運搬コスト低減のための減量化である。そこで、有効微生物活性を高め、バイオマス分解を促進する希釈、保存、濃縮、乾燥の方法を開発し、食肉処理場の遠隔地および海外においても使用できるバイオマス分解促進材の確立を目指すこととした。
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