文献

J-GLOBAL ID：201102294823449660   整理番号：11A0574691

細胞共生ネットワークの自発的形成メカニズム

著者 (3件)： 古澤力 (大阪大 大学院情報科学研究科) ,  伊地智厚太 (大阪大 大学院情報科学研究科) ,  清水浩 (大阪大 大学院情報科学研究科)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 D  (IEICE Transactions on Information and Systems (Japanese Edition))
巻： J94-D  号： 3  ページ： 614-622  発行年： 2011年03月01日 
JST資料番号： S0757C  ISSN： 1880-4535  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 生物システムは,周囲の環境に応じて柔軟に内部状態を変化させ,多様な環境に適応したり他の生物種との共生系を構築することが可能である。一方で,どのような制御のメカニズムが,そのような予測の難しい変化に対しての適応や共生を可能としているかについては不明な点が多い。そこで本研究では,簡単な細胞モデルを用いて,細胞の内部状態の確率的な揺らぎと,内部ダイナミックスにおける複数のアトラクタ間の遷移から,生物システムの多様な環境への適応が可能であることを示す。また,そうしたダイナミックスをもつ複数の細胞が相互作用することによって,複雑な共生系が自発的に出現することを示す。こうした知見に基づいて,揺らぎを利用した,柔軟性や頑強性をもつ人工システムのデザインについて議論する。(著者抄録)

シソーラス用語： ゆらぎ ,  動力学 ,  *アトラクタ ,  相互作用 ,  *環境順応 ,  共生 ,  *ネットワーク ,  過程 ,  機構 ,  *自発運動 ,  生体モデル ,  *環境共生 ,  *形成過程 ,  *細胞モデル ,  制御機構

分類 (1件)： システム・制御理論一般  (IA02010H)

引用文献 (14件)：

• F. Jacob, and J. Monod,“Genetic regulatory mecha nisms in the synthesis of proteins,” Jour. Mol. Biol., vol.3, pp. 318-356, 1961.
• E. Stolovicki, T. Dror, N. Brenner, and E. Braun,“Synthetic gene-recruitment reveals adaptive repro gramming of gene regulation in yeast,” Genetics, vol.173, pp. 75-85, 2006.
• A. Kashiwagi, I. Urabe, K. Kaneko, and T. Yomo,“Adaptive response of a gene network to environmen tal changes by fitness-induced attractor selection,” PLoS One, vol.1, e49, 2006.
• C. Furusawa, and K. Kaneko,“A generic mechanism for adaptive growth rate regulation,” PLoS Comp.Biol., vol.4, no.1, e3, 2008.
• J. Voharadsky,“Neural model of the genetic net work,” J. Biol. Chem., vol.276, pp. 36168-36173, 2000.

タイトルに関連する用語 (3件)： 細胞 ,  共生 ,  メカニズム