文献

J-GLOBAL ID：201202204169225046   整理番号：12A0947611

有機系太陽電池が動き出す 液晶性を生かした有機薄膜太陽電池

著者 (3件)： 尾崎雅則 (大阪大) ,  藤井彰彦 (大阪大) ,  清水洋 (産業技術総合研)
資料名： 月刊ディスプレイ  (プロセスエンジニアのための月刊ディスプレイ)
巻： 18  号： 7  ページ： 9-14  発行年： 2012年07月01日 
JST資料番号： L4454A  ISSN： 1341-3961  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 導電性高分子とその相溶性の高いフラーレン(C₆₀)の誘導体(PCBM)を多量にドープした,いわゆるバルクヘテロ型太陽電池はエネルギー変換効率が高く,有機薄膜太陽電池のデバイス設計の基本構造となっている。本稿では,ドナー部とアクセプタ部とが入り組んだナノスケールの相分離状態を形成し,キャリア生成サイトを増やすことと,同時に連続的な電荷輸送経路を確保するために,自己組織的に分子配向秩序を持つ液晶性有機半導体を用いたナノ相分離状態の形成と,低分子塗布型バルクヘテロ接合有機薄膜太陽電池の開発状況を紹介した。液晶性フタロシアニンは有機溶媒に可溶で塗布成膜可能であるため,PCBMとの混合溶液のスピンコートによりバルクヘテロ型の太陽電池が作製できる。P3HT:C6PcH₂:PCBM三成分バルクヘテロ型薄膜トランジスタ太陽電池の特性と今後の展望を述べた。

シソーラス用語： 太陽電池 ,  高分子薄膜 ,  有機半導体 ,  フラーレン ,  *ヘテロ接合 ,  エネルギー変換効率 ,  ドナー ,  アクセプタ ,  自己組織化 ,  *高分子液晶 ,  相分離 ,  スピンコーティング ,  導電性高分子 ,  大環状化合物 ,  窒素複素環化合物 ,  架橋化合物 ,  芳香族縮合化合物 ,  PCBM ,  *有機太陽電池
準シソーラス用語： バルクヘテロ接合 ,  液晶性ポリマ ,  *有機薄膜太陽電池

分類 (2件)： 有機化合物の薄膜  (BK14070L) ,  太陽電池  (NC03084O)

物質索引 (1件)： フタロシアニン

タイトルに関連する用語 (3件)： 太陽電池 ,  液晶 ,  有機薄膜太陽電池